リスティング広告の運用代行費用は、実際の作業工数(キーワード選定・入札調整・レポート作成等)から逆算すると月広告費の15〜20%が目安です。
監修者松尾 洸 / 株式会社エネイブル 代表取締役
- 広告費と代行手数料の内訳構造と、リスティング特有の工数の中身
- 月10万・30万・100万・500万円の予算別で手数料が実際いくらになるか
- 内製化と代行、どちらが総コストで得かの判断軸
- 見積書に載りにくい追加費用と、解約・乗り換え時に発生するコスト
- 手数料が相場より極端に安い代理店に潜むリスクの見抜き方
リスティング広告の運用代行費用とは?広告費と手数料の“2階建て構造”を30秒で理解
運用代行費用は、Google・Yahoo!に支払う広告費と、代理店に支払う運用手数料の2階建て構造です。手数料は広告費の15〜20%が目安ですが、リスティングは日次の入札調整など工数が多く、料率だけでは割高・割安を見誤ります。
料率型・定額型・成果報酬型|手数料体系3タイプの実務工数対応力を比較
| 体系タイプ | 費用感の目安 | 工数への対応力 | 向いている予算・状況 |
|---|---|---|---|
| 料率型(広告費の15〜20%) | 広告費100万円なら15〜20万円 | ◎ 予算増減に工数が比例しやすい | 月30万円以上の中〜大規模運用 |
| 定額型(月5〜30万円固定) | 広告費に関係なく固定 | △ 工数が増えても手数料は変わらない | 月広告費10〜30万円の小〜中規模 |
| 成果報酬型(CPA・CV数連動) | 成果次第で変動 | ○ 成果が出るまで工数投下が薄い代理店もある | CV定義が明確な業種 |
予算・工数から見る費用の中身|7つの視点で適正価格を見極める
予算別シミュレーション|月10万・30万・100万・500万円で手数料はいくら変わるか
同じ料率20%でも予算規模で実額は大きく変わり、小規模ほど割高になりやすいです。
- 月10万円→手数料2万円のはずが、最低手数料設定で5万円程度になるケースも
- 月30万円→手数料6万円前後
- 月100万円→手数料20万円前後
- 月500万円→手数料75〜100万円、大規模ではディスカウントで15%前後になることも
小規模予算で「手数料が高い」と感じたら、まず最低手数料の有無を確認するのが実務上の第一歩です。
実務工数から逆算する適正手数料率|リスティングは“毎日の入札調整”が発生するか
リスティングはキーワード追加・除外設定・入札調整など日次の細かい作業が発生し、他媒体より工数が多くなりがちです。
- キーワード選定・除外設定:初期に10〜20時間
- 日次〜週次の入札調整・予算配分:月5〜15時間
- レポート作成・報告:月2〜5時間
- 月広告費30万円規模なら総工数は月10〜20時間が目安
内製化(インハウス)との総コスト比較|人件費と学習コストまで含めると
内製化は手数料が0円になる一方、人件費・学習期間・機会損失を含めると必ずしも安くなりません。
- 未経験者が実務で使えるまで3〜6ヶ月の学習期間が必要
- 専任担当者の人件費は月25〜40万円相当がかかる
- 兼任だと本業の生産性が下がる機会損失も発生する
- 月広告費30万円未満なら代行の方が総コスト安になるケースが多い
手数料以外に発生しがちな追加費用|見積書に載らない3つのコスト
代行手数料だけで完結せず、レポート作成費やLP改善費が別途発生するケースがあります。
- 詳細レポート・分析レポート:別途月1〜3万円
- LP(ランディングページ)改善・制作:数万円〜数十万円
- バナー・広告文などクリエイティブ制作費:1点数千円〜
- 契約前に「手数料に含まれる作業範囲」を確認する
見積書は「手数料」の1行だけでなく、内訳が明記されているかを必ず見ています。
契約解除・乗り換え時のコスト|アカウント譲渡と違約金の落とし穴
解約時にアカウントを譲渡してもらえない代理店もあり、乗り換えで運用データがゼロから再スタートになるケースがあります。
- 契約書に「アカウント所有権」の記載があるか確認する
- 短期解約時の違約金・最低契約期間(3〜6ヶ月)の有無を確認する
- 乗り換え時の引き継ぎ資料(過去の入札データ等)の提供可否を確認する
相場より極端に安い代理店のリスク|手数料10%未満は何を削っているか
手数料が相場の半額以下の場合、担当者1人あたりの管理アカウント数が多すぎて工数が確保できていない可能性があります。
- 担当1人で30社以上を兼任し、月1回の設定確認のみのケースもある
- キーワード追加や除外設定が数ヶ月放置されることがある
- 安さの理由(自動化ツール任せ/人手不足)を必ず確認する
最低手数料・最低契約期間の条件|広告費25万円未満は要注意
多くの代理店は広告費25万円未満でも最低手数料5万円前後を設定しており、実質の手数料率は20%を超えます。
- 広告費10万円×手数料率20%=2万円でも最低手数料5万円が適用される例がある
- 実質手数料率は50%相当になることもある
- 小規模予算なら定額型や成果報酬型の方が有利な場合もある
依頼前に知っておきたい注意点|費用面で後悔しやすい5つの落とし穴
- 手数料率だけで比較すると、最低手数料や追加費用で結果的に割高になることがある
- リスティング広告は成果が出るまで2〜3ヶ月かかることが多く、短期解約だと工数対効果が見えにくい
- アカウントを開示しない代理店では、支払った手数料に見合う工数が投下されているか検証できない
- 予算が少ないほど「担当者の工数が薄くなる」構造上のリスクがある
- 契約書に運用範囲・レポート頻度が明記されていないと、後から追加費用を請求されることがある
費用で失敗しない依頼の進め方|見積もり比較から契約までの5ステップ
自社の月広告費予算と目標CPA・CV数を明確にし、シミュレーション表と照らして適正な手数料レンジを把握します。
見積書に広告費・代行手数料・追加費用(レポート費等)が分けて明記されているかを確認します。
1人の担当者が何社を兼任しているか、レポートは週次か月次かを質問し、実務工数が確保されているか見極めます。
解約時にアカウントを譲渡してもらえるか、違約金の有無を契約前に必ず確認します。
初月の作業内容と成果を照らし合わせ、手数料に見合う工数が投下されているか確認します。
こんな企業は代行が向く/向かない|予算規模別の判断基準
- 月広告費30万円以上で、日次の入札調整に工数を割けない企業
- 社内にリスティング広告の運用ノウハウが蓄積していない企業
- 複数媒体(Google/Yahoo/SNS)を並行運用したい企業
- 月広告費10万円未満で最低手数料が割高になりやすい企業(定額・成果報酬型を検討すべき)
- 社内に専任担当者を置けて学習コストを許容できる企業
- 業種特性上CV定義が曖昧で、代行・成果報酬いずれも効果測定が難しい企業
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コミットモンスターという選択肢
株式会社エネイブルのコミットモンスターは完全成果報酬型の広告運用サービスです。成果が出た分だけ支払う仕組みで、固定の代行手数料は発生しません。さらに広告費0円で始められ、広告費自体は運営側が負担します。
手数料の内訳や最低契約期間で迷っているなら、成果報酬という選択肢も検討する価値があります。予算規模を問わず相談可能です。詳しい条件は個別にご確認ください。
よくある質問
- リスティング広告の運用代行手数料20%は高いですか?
-
実務工数(入札調整・レポート作成等)から逆算すると、月広告費30万円以上なら20%前後は妥当な水準です。予算が少ないほど最低手数料の影響で実質率が上がる点に注意しましょう。
- 月の広告費が10万円程度でも代行を依頼できますか?
-
依頼は可能ですが、最低手数料5万円前後が設定されている代理店では実質手数料率が50%相当になることもあります。定額型や成果報酬型の検討がおすすめです。
- 内製化と代行、どちらが総コストで安いですか?
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月広告費30万円未満なら人件費・学習コストを考えると代行の方が安くなるケースが多いです。30万円以上かつ長期運用予定なら内製化も検討価値があります。
- 解約時にアカウントは返してもらえますか?
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代理店によって対応が異なり、契約書に譲渡の記載がないと過去の運用データが引き継げないことがあります。契約前に必ず確認しましょう。
- 手数料以外にどんな追加費用がかかりますか?
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レポート作成費やLP改善費、クリエイティブ制作費が別途発生することがあります。見積書で手数料に含まれる作業範囲を確認してください。
- リスティング広告は他の広告媒体より手数料が高くなりますか?
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日次の入札調整やキーワード管理など工数が多いため、SNS広告などに比べて同率でも実際の作業量は多い傾向があります。
まとめ
リスティング広告の運用代行費用は、料率だけでなく実務工数から見た適正性で判断することが重要です。予算規模別のシミュレーションと内製化との総コスト比較を踏まえ、追加費用や解約条件まで確認したうえで依頼先を選びましょう。



