整体・接骨院の集客広告は、リスティング広告を軸に規制を守りながらSNS広告やポータルサイトを予算配分するのが2026年の正解です。
監修者松尾 洸 / 株式会社エネイブル 代表取締役
- リスティング広告とSNS広告の具体的な予算配分比率
- 柔道整復師法・あはき法の広告規制で守るべきNG表現
- ポータルサイト・オフライン広告を含めた集客チャネルの優先順位
- 広告出稿後に成果が出ない時の原因切り分けチェックリスト
- 保険診療と自費診療で変えるべき広告訴求の違い
結論:整体院の集客広告は『規制順守』と『費用対効果』の二軸で選ぶ
整体・接骨院の集客広告で最優先すべきはリスティング広告とSEOで、次にSNS広告・ポータルサイトを予算の20〜30%程度で併用するのが基本です。柔道整復師法などの広告規制に違反しない表現を前提に、CPA(顧客獲得単価)で効果を判断します。
集客広告5チャネルの費用・期間・向き不向き比較
| 施策 | 月額費用の目安 | 成果が出るまでの期間 | 向いている院 |
|---|---|---|---|
| リスティング広告 | 5万〜20万円 | 2週間〜1ヶ月 | 開業1〜3年目で保険外メニューを伸ばしたい院 |
| SNS広告(Instagram等) | 3万〜10万円 | 1〜2ヶ月 | 施術の様子を見せられる自費診療メインの院 |
| ポータルサイト掲載 | 月額1万〜5万円+成果報酬 | 出稿直後〜 | 開業直後で認知ゼロからのスタート |
| オフライン(チラシ・看板) | 3万〜15万円 | 1〜3ヶ月 | 半径1〜2km商圏の地域密着型の院 |
集客広告で新規患者を増やす7つの実践ポイント
①リスティング広告は『症状名+地名』の複合キーワードでCPAを半減させる
「腰痛 整体 ○○駅」のような複合キーワードに絞ると、CPAを3,000円台まで抑えられるケースがあります。
- 「整体」だけの単一ワードはCPAが5,000〜8,000円と高騰しやすい
- 駅名・地域名を掛け合わせると来院意欲の高い層に絞れる
- 除外キーワードで「求人」「学校」等の無関係な検索を排除する
自費メニューを持つ院ほど地名+症状名の掛け合わせでCPAが下がりやすい印象です
②SNS広告は動画クリエイティブで来院前の不安を先回りして解消する
施術風景や院内の様子を15秒程度の動画にすると、静止画バナーよりクリック率が改善しやすい傾向があります。
- 施術者の人柄が伝わる動画は初回来院への心理的ハードルを下げる
- リターゲティング配信(サイト訪問者への再配信)から始めると無駄打ちが少ない
- ビフォーアフター的な誇大表現はNGなので言葉選びに注意
③ポータルサイトは『掲載終了後の集客がゼロになるリスク』を織り込んで選ぶ
ポータルサイトは即効性がある一方、掲載を止めた瞬間に流入が途絶えるという構造的な弱点があります。
- 月額固定+初診料の成果報酬型が多く、リピーターが増えるほど割高になりやすい
- 自院サイトへの導線を必ず設置し、指名検索へつなげる
- 開業1年未満の認知ゼロ期の「つなぎ施策」と割り切るのが現実的
④オフライン広告は半径1〜2kmの商圏設計で反応率が変わる
チラシやポスティングは、半径1〜2kmの商圏に絞ることで反応率が0.1〜0.3%程度まで改善する例があります。
- 広範囲に撒くより同一エリアへの複数回接触(3回以上)が効果的
- 保険診療メインなら地域情報誌、自費メインなら近隣ポスティングが相性良い
- 紹介カード・DMは既存患者のリピート促進にも活用できる
⑤予算配分は『開業からの経過年数』で変えるのが合理的
開業1年目はポータルサイト+オフラインで認知を作り、2年目以降はリスティング広告の比率を高めるのが基本設計です。
- 開業1年目:ポータル40%・オフライン30%・リスティング30%程度
- 開業2〜3年目:リスティング50%・SNS20%・ポータル20%・オフライン10%
- 指名検索(院名検索)の割合が増えたら広告費を段階的に減らせる
経過年数だけでなく指名検索数の推移を毎月見て配分を見直しています
⑥保険診療と自費診療で広告の訴求ポイントを変える
保険診療は「症状の改善」、自費診療は「体験・予防・美容」を軸に訴求を分けると反応が変わります。
- 保険診療:症状名+地名の検索広告が中心、効果効能の断定表現はNG
- 自費診療:SNSでの施術体験・院内の雰囲気訴求が有効
- 混在させると法令上のグレーゾーンに触れやすいのでLPも分けるのが安全
⑦成果が出ない時はキーワード→LP→広告文→予算の順に原因を切り分ける
広告を出しても集客できない場合、まずキーワードの選定ミスを疑い、次にLP・広告文・予算の順で確認します。
- クリック率が0.5%未満なら広告文かキーワードのミスマッチを疑う
- クリックはあるが予約がゼロならLPの導線・電話番号の視認性を確認
- CPAが目標の2倍以上なら地域・キーワードを絞り込み直す
整体・接骨院の広告集客で見落としがちな注意点
- 柔道整復師法・あはき法では「必ず治る」等の効果効能を断定する表現は広告規制違反にあたる可能性がある
- ポータルサイトは出稿を止めると新規流入が急減するため、自院サイトの育成と並行させる必要がある
- SNS広告はビフォーアフター画像や誇大な比較表現が規制対象になりやすく、審査落ちのリスクもある
- リスティング広告は開始直後の1〜2週間はデータ不足でCPAが不安定になりやすい
- 広告代理店に運用を丸投げすると、自院の強みが反映されない汎用的な広告文になりがち
広告集客を始める前に決めておく4つの手順
半径何kmから患者を集めたいか、保険診療か自費診療かを明確にしてから広告設計に入ります。
柔道整復師法・あはき法のガイドラインを確認し、使ってよい表現とNG表現をリスト化します。
予算が限られる場合は、費用対効果が測定しやすいリスティング広告から始めるのが基本です。
新規患者1人あたりの獲得コストを算出し、目標CPAを超えたチャネルは配分を減らします。
この集客戦略が向いている院・向いていない院
- 開業1〜5年で新規患者数を安定させたい院
- 自費診療メニューを増やして客単価を上げたい院
- 広告費用対効果を数値で把握しながら改善したい院
- 広告よりも口コミ・紹介だけで十分な集患ができている老舗院
- 広告規制のルールを社内で確認する体制を作れない院
- 短期間で広告費をかけずに集客したいと考えている院
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コミットモンスターという選択肢
広告運用の費用対効果に不安がある院には、コミットモンスターの活用も選択肢です。完全成果報酬のため、来院につながった分だけ費用が発生します。広告費0円で運営側が広告費を負担するため、初期投資を抑えて集客を始められます。
柔道整復師法などの規制を踏まえた広告表現のチェックも運用側で行います。まずは自院の商圏とCPA目標を整理してから相談すると、施策の優先順位が明確になります。
よくある質問
- 整体院・接骨院の広告で最初に始めるべきはどれですか?
-
予算が限られる場合は、費用対効果を測定しやすいリスティング広告から始めるのが基本です。データが蓄積した後にSNS広告やポータルサイトを併用すると無駄が少なくなります。
- SNS広告とリスティング広告、どちらを優先すべきですか?
-
自費診療メニューが多い院はSNS広告との相性が良く、保険診療中心の院はリスティング広告の優先度が高い傾向です。両方を試し、CPAで比較して配分を決めるのが確実です。
- 広告で「腰痛が必ず改善します」と書いても大丈夫ですか?
-
効果効能を断定する表現は柔道整復師法・あはき法の広告規制に抵触する可能性があります。「施術の一例」「個人差があります」等の表現に留めるのが安全です。
- ポータルサイトへの掲載だけで集客は続きますか?
-
掲載を止めた瞬間に流入が途絶える構造のため、自院サイトへの導線や指名検索の育成を並行して行う必要があります。
- 広告を出しても新規患者が増えない場合、何から確認すべきですか?
-
クリック率が低ければキーワードや広告文、クリックはあるが予約がなければLPの導線を確認します。CPAが目標を大きく超える場合は地域やキーワードの絞り込みを見直します。
まとめ
整体・接骨院の集客広告は、リスティング広告を軸に規制を守りながらSNS広告・ポータルサイト・オフライン施策を予算配分で組み合わせるのが2026年の基本戦略です。開業年数や診療内容に応じて配分を調整し、CPAを毎月確認しながらPDCAを回すことが成果につながります。



